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うち転SS

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うち転SS

うちの転生者が諦めないのSS集めました
下に行くほど新しい





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「えーとですね、そのぅ…
「どうした? ちゃんと言え
「あ、あのですね、言ってしまうと僕はヴァイス様のことが好きなんです。
「ん? それはあれか、愛の告白というやつか?
「あ、はい、そうです
「・・・・・・
「・・・・・・
「ふっ 人間が私に好意を言うか! ははは!
指で鷲掴みされ引き寄せられる。
「わあああっ すみませんごめんなさい!でも言っておきたくて!
「綺麗だの美しいだのはよく言われるが
私個人への好意を伝えてきたのはシエルが初めてだ。ははは。うんうん。なるほど。
「そうなんですか…
「で、どうしたい? 私とどうなりたい?
「人間だと付き合うとか結婚とかありますけど、
竜のルールだと何だろうと考えたけどこればかりはわからなくて…
「手続きとかはない。なんとなく一緒にいるとかそんな感じだ。何せ永い生だから。
「誰もいなくなった龍園で夜おひとりで寂しいんじゃないかとか思って、
えっと、力ではヴァイス様を守るのは出来ないので
心を救うとか出来るんじゃないかなーと、思って…ううう
「寂しい? 可哀想? 私が?
「そこまで言ってません。なのでその永い時間を少し、僕にください」




******************
シエルはヴァイスに触れたいと思った。
竜は視覚も聴覚も優れていて近づかなくても見なくても
きっと何もかもわかるのだろう。
自分の隣に居てくれるようになったのは良いが、それだけでは彼には物足りなかった。
「あの、ヴァイス様、ええと、触れてもいいですか?
彫像のようにそびえていた首がぴくりと動いた。
「・・・」
了承を得たところで、ではどこにしようかと一瞬考えてやはり手近の指にした。
骨ばっている箇所では味気がないのでなるべく肉付きがある所に…
などと頭の中で繰り広げる。
人間は欲深いんですよ、とシエルは心の中で思った。

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貧相な生活をひとりでしていたシエルをあちこち連れて行き、
沢山食べて色々な景色を見て欲しいとヴァイスは思っていたけど

「ヴァイス様、行きましょう」

連れ出されているのは自分もだと気が付く。
そういえば最初に言ったのはシエルだった。
別にそこへ行かなくても直接見なくてもわかるけれど、
誰かと一緒に行くというのも悪くない。




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「ヴァイス様の頑固者!岩!」
と言ってシエルが出て行ってしまった。
ヴァイスが何事もなかったかのように話の続きを始めるから
周りが(え、いいの?)となるの見たい。
「明日謝るよ」との事だが明日になったら多少冷静になるだろうとの計算もある。
性根が優しいシエルが怒った顔もなかなか好きなヴァイスであった。




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ヴァイスが攫われた?
「ミルト様! ヴァイス様が…!」
「こら、騒ぐでない。滅多な事にはならんじゃろ。
もし竜を傷付けることが出来るとしたら神か同じ竜か、じゃろな。
あとは利害の一致とか単に飽きたとか、脅されたとか」
ミルトはシエルを見た。
「ぼ、僕の所為だ… 僕が好きだって言ったから」
「ほうほーう。それで? 白竜は何と返した?」
シエルの告白を受けてヴァイスは素直に嬉しかった。
だけども。
涙が流れていることに一瞬気が付かなかった。
「ヴァイス様… どうして泣いているんですか?」
ヴァイスは首を振った。
「あ…すみません、困らせてしまって…」
「違うんだ。嬉しい…とても嬉しいよ」
嫌いとかではない。むしろ逆だ。こんな感情は初めてなくらいに。
でも、応えてやれない。答えることも出来ない。
嘘は吐きたくない。
この誠実な想いに何か返したい。
ヴァイスはシエルに顔を寄せ、指を1本だけ立てた。
シエルはあの時は意味がわからなかったが今なら何となくわかる。
ミルトはやりとりを見ていただろう。
見ていなければ今この瞬間でも遡って知ることが出来る。
ヴァイスがどんな気持ちだったか知っているだろうに。
「内緒です」
シエルは言ってやった。




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シエルは人間だから理不尽で意味不明で論理的じゃないものを
許容出来るし発想出来るけどヴァイスは理解不能だったら楽しい



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ヴァイスがシエルを掴むとシエルはびくりとした。
「やはり怖いか?」
「あ、いえ、びっくりしただけです…」
ヴァイス様が理不尽にそんなことをする方じゃないのはもう知っています。
だからあの、……(もっと触ってください)」





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シエル「押し倒してもいいですか
ヴァイス「・・・
「・・・
「やらないの?
「同意を得られなかったので
「い、いいよ…
「本当にいいんですね?




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シエルもヴァイスも性根が優しくて、表に出してる人格も優しいから
ほわほわしたのをつい描いてしまう。



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「ねえ、ヴァイス様…、僕、ヴァイス様を好きなまま人間のお嫁さん貰ったら駄目ですよね
「いきなり何を言い出す
「相手に失礼ですよね




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「ヴァイス様、あの」
シエルは瞬時に悟った! これはさけられない!ゲームでいう強制イベントだと!
言い方を変えればメインルート? いやいやいや…まさに押し倒されようとしているのだ。
言い方を変えると食べられてしまうかもしれない…両方の意味で…。




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ヴァイスに告白しようと決心してヴァイスを呼び出したら
変な事件に巻き込まれ、邪魔が入り、引き離され、回りが喧しく、
その辺の店番を頼まれ、逃げた小動物を捕まえて、久々のチャンピオン(追っかけ)から逃げて
あっという間に夕方近くになってしまった。
ぐったりしてるシエルに「今日は忙しかったがシエルと色々やれて楽しかった」
「あ、はい…僕もです。変な日でしたけどヴァイス様と一緒だったから…」
から告白おっぱじめるうち転二次転がってないかなー





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龍園事業は当時あまり重要視されていなかったらしく、
引継ぎと挨拶が最後の最後の予定に組まれていた。
お役所勤めしている噂の白き竜ヴァイスと対面する
就任数ヵ月のハロルド視点のSS1000字程度書きたい。


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