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うちの転生者が諦めない(まとめ絵3)

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うちの転生者が諦めない(まとめ絵3)

現パロ眼鏡パーカーシエルとペットのヴァイスちゃん



うち転現パロのSS。
1000字縛りがあったので情緒な表現とか控えめ。

***
ある朝シエルが死んでいた。
昨夜、布団に入るまでは普通だった。持病などは聞いていない。
けれど紛れもなくシエルは事切れていた。
ここは竜やエルフや魔法が無い世界らしかった。
その代わり機械や情報といったものが基盤となっているようだ。
ヴァイスはあの世界の記憶と知性を持っていたがそれ以外はどうやら普通の
動物の体だった。 気が付いたらこの世界にいて、クアンに拾われた。
彼女の住居は動物は飼えないのでシエルが飼うことになった。
大学に通うため一人暮らししているものの彼の両親は健在だ。
それを知っただけでもこの奇妙な世界に来た甲斐があったもの。
どんなに揺すってもやはり反応はない。
携帯端末はパスワードが解除出来ない。
ヴァイスは決意した。
シエルに別れを告げ、玄関の鍵を開けにかかる。
安アパートなのですぐに開く。それから隣室の玄関扉に体当たりをする。
平日の朝だ。誰もいない確率が高い。それなら次の部屋だ。
そこが駄目だったらさらに次の部屋。
シエルをあのままにしておけない。
ヴァイスは全部の部屋に行く覚悟だった。しかし運よく目の前の扉が開く。
20代後半の男性、眠そうに出て来たがヴァイスを見るなり、ウオッと声を出した。
ヴァイスはその場をぐるぐる回る。 そして開け放たれた隣の扉のほうへ行く。
知性を見せてはいけない。 付いて来てくれないかもしれない。
けれど男は部屋の中を覗いてくれた。 ヴァイスはシエルの枕元で止まる。
男には、主人が心配で人を呼んだお利口なペットにでも見えていただろう。
シエルの状態を見て「えっ…何…マジ?」と言ったのち、盛大な溜め息を吐きながら
出て行った。 自室の携帯端末で通報する為だろう。
ほどなく色々なサイレンが鳴り、車が数台来る音と複数の足音、話し声。
単身用アパートの部屋はあっという間に人で満たされ、シエルは包まれて行ってしまった。
「すごーい、白いトカゲ? どうするんですかコレ」
「とりあえず通いの動物病院に預ける、ですね。 あと毒の有無の確認も」
動物病院のケージの中でヴァイスは考えた、何が悪かったのかと…。
シエルはやはり死ぬ運命なのか? 
「可哀想に…」 病院の職員がヴァイスのケージの前で言った。
クアンには会えるだろうか。ロニセイラや他の者はいるだろうか。
そんな事を考えながらヴァイスは眠った。
***





シエルとヴァイス。ショタロリ


ちっさいヴァイス様すぐ泣きそう。可愛い。






「ヴァイス様持ち上げました! …うまく撮れてます?」


雨で暇なので謎の遊びを始めるシエルとクアン







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